第1章 王子と気まぐれ姫(菅原孝支)
今更遅すぎる独占欲。
勇気がなかった自分のせいでしかないのに。
当たるように彼女の肌に乱暴に触れる。
部屋着の裾から手を入れ、柔らかい膨らみを鷲掴みすると、手のひらに先端が触れて、不意打ちに思いっきり動揺してしまった。
「さん…!した、下着は……?」
「あぅ、着ないよ……痛いもん……」
「痛い、んだ…」
「無理して小さめ着けてるから…」
確かに、いつも見ている感じと触った雰囲気ではかなりの差を感じた。
こんなに大きかったんだとふと思うと、凄く高揚していく、浅はかで単純な自分にムカついてくる。
「なんでまたそんなこと」
「ん、だって、ブラって、小さい方が可愛いんだもん」
前言撤回。
今まで、スタイルが抜群だと思っていなかったけれど、彼女はとんでもない武器を隠していた。
ここに証言する。
手で握ると少し溢れるくらいの山は、掌に吸い付いてきて飽きさせない。
たまに先端を指先でつまめば、
「はぁぁぅ…っ」
と甘い鳴き声がする。
自分の手で、指先で、感じてくれているんだと思うと、可愛さ以上に達成感が沸き起こってくる。
「あっ、いい…っ、きもちいい…」
見よう見まねでしゃぶりついてみると、身体を捩って、
「ひぁぁあっ」
と腰を浮き上がらせた。
そこの飾りを、音を立てて吸えば、手が髪をきゅっと掴む。
「あぅ、あ、あっ…!」
やんわり歯を立てれば、また腰が浮く。
「すが、わらくん…っ!」
「なに?」
「下、さわって……」
姫様のお許しが出てもなかなかそこは勇気がいる。 下着越しにやんわりと触れると、もうそこはしっとりとしていて、すごく熱い。
布面積が狭いのが、触っててもわかるのだが…世の可愛い女の子はみんなこんなのを身に付けてスカートを履いてるのかとふと疑問に思った。