• テキストサイズ

【短編集】慟哭のファンタジア【HQ】【裏】

第7章 常闇(黒尾鉄郎)


「大丈夫です、からぁっ、はや、はやく…っ」
何人の女性が、この声を聞きながら致したのだろう。
嫉妬で狂いそうだ。
兎に角、早くその一人に加わりたい。
私の言葉が先輩の耳に入ると、願い通りに最奥まで一気に進めてくれた。
確かに痛かったけれど、そのはずなんだけれど、その声による快感が、早く果てたいと勝手に脳に信号を送る。
まるで、発情期の動物のように。
「いいか?動いて…」
「ああぁ、はやく、はやくっ!!」
指で何度も昇らされたところに刃が向かう。
ごりっと突かれれば、あっという間に腰が震える。
「いやあぁ…!はあっ、あぅっ…!あっ、あっ、ん…っ!!」
爪先にまた一つ、何かが走っていく。
「やぁあっ!!だめっ!だめぇえっ!!」
「いいだろ?」
「あぅっ!ふ、ぁ…っ!!」
耳元で掠れた声でそんなことを言われると、きゅんと中が締まってしまう。
お腹の下があまりにもおかしくて、震えた指できゅっとそこに触れる。
「はぁ、…ぁ……」
体勢をそのまま後ろにされる。
黒尾先輩自身が中に居るまま。
更に深くまで感じ取れるカタチが、こわい。
くっきりと先端の膨らみが、体内でわかる。
奥の入り口にぴったりとくっついたソレが、たまに中でひくりと音も立てずに動く。
「んんぅぅ……」
口から勝手に音が出てしまう。
「そんなに、ここが、いいか?」
途切れ途切れに耳に直接言われると、頭がおかしくなりそう。
「はは、今、締まったなあ。
何に反応してんだよ」
「やぁ……やめてぇ…っ」
ゆっくりと、奥の入り口をノックされる。
「だ、だめぇぇぇぇ!!!」
シーツをきつく握る手が痛い。
「ほら、ここ」
「やぁぁっ!はぁ、あぁっ、はっ…!」
喉を通る声と息すら熱くて感じる。
いよいよ私の頭が変だと思い始める。
/ 238ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp