第7章 常闇(黒尾鉄郎)
さっきまで機械と一緒にいるみたいだったのに、華やかな客室に入った瞬間、熱い口付け。
よかった、生きている…。
不安だったことが一つ落ち着く。
きっと、雰囲気に酔っているだけなんだ。
さっきのは悪い夢…。
自分にそう言い聞かせたいのに、すっかり飲まれてしまっている現状は処理しきれない。
「…違うこと考えてんのか?」
「ぁ、だって……」
「安心しろ」
耳元で甘い声で囁かれる。
それだけで、むずむずとした何かが腰に集まってくる。
(……こわい…)
優しく着ているものを剥がされて、まるで、果物か何かになった気持ち。
キャミソールを上げられると、恥ずかしくて急いで腕で止めてしまう。
「やめてください…」
「ダメだ」
捲られて更に下に着けている物が晒される。
先輩はいつも見ている景色だと言わんばかりに、そのまま慣れている手付きで外してくる。
「思ったよりデカいな」
「や、やぁ…!」
飾りに触れられると初めての擽ったさとは違う、むずむずとした感覚。
身体を捩ってそこから逃げようとしたが、上手く固定されて動けない。
ゾクゾクと襲ってくるそれは、下腹部に集まってくるようにソコに熱を溜めてくる。
はあ、と恥ずかしくなるような吐息が勝手に溢れる。
「ぁあ…、なん、か、へん…っ、んっ」
「知ってる、ココ」
なんのためらいもなく、下半身に身に付けているものをずらされ、熱がこもっていってるところに舌を這わされた。
「ひああぁぁ」
尖った舌先で割れ目を掻き分けられ、上下に舐められ、見つけた芽をちゅうっと音を立てて吸われる。
「だ、ぁぁっ!、…め、だめでっ…!」
仰け反りながら私はそこで初めて達したのだと後から気づいた。
集まった熱が一斉に解放されるように、爪先から指先まで、頭まで一気に痺れていく。
「あああああ…!」