第36章 主よ甘き日々を終わりまで7(烏養繋心)
その刺激が段々と強く私の真ん中を疼かせていくのはわかる。
わざと見えるところに付けられ、いつもより乱暴なキスに疑問が浮かんでいた。
「うぁ…っ!はぁ、あっ…いっ、いた…」
首筋をじゅ、と音を立てて吸われて、シーツを握って耐える。
「…」
名前を呼ばれると奥が擽ったい。
じわじわと溢れる熱が太腿を伝っていく。
耳を柔らかく噛まれ、甘ったるい声がついつい出てしまう。
「あっ、はぁ、ん…」
「悪ぃ、、挿入りたい…」
まだ馴らし切っていない割れ目に一気に指が2本入り、少しだけ痛みに耐えてからやっと柔らかく訪れる快感に身を任せ、滑らかな蜜が増えていくのを他人事のように感じていた。
「やだ、やだぁ…だって…私すごく惨めで…
そういうことするだけの、関係なら、もうやめて…」
ぐすぐすと止まらない涙を溢しながら、我慢できなくて言ってしまった言葉を後悔する。
これで追い出されても、もういい。
そんな覚悟すらしていた。
「俺にはお前だけだ」
私だけ…?
どういうことかわからなくて、困惑してしまう。
それは、こういう関係があるのが私だけということ?
それとも、それとも……。
びっくりしている間にもソレはナカに進んできて、知り尽くされている私の弱点をトントンとノックする。
「ああああ…!!!!」
昇ってしまいそうなのを我慢して、頭がまだ動くうちにハッキリさせたい。
私は…なんなの?
「あぅ、ま…って……わ、私…」
腰を捩って逃げようとするのを捉えられ、ますます強く羽交い締めにされる。
「、好きだ」
「………?」
考えてもいなかった言葉に意味がわからなくて、繋心さんからその言葉が出てくるのも意味がわからなくて、脳が一旦停止したように思えた。
「……どういう、意味ですか…?」
「……?そ、そのまま、だが…?」
私が、好き。
どうしよう…嬉しすぎる…。
ずっと、ずっと、欲しかった。