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【短編集】慟哭のファンタジア【HQ】【裏】

第33章 主よ甘き日々を終わりまで4(烏養繋心)


せめてが俺に触りやすいような環境にしようと、いつもよりお互いを触れるよう余裕を持って手を這わす。
そうだ、いつもこちらに余裕がなさすぎた。
だからきっと彼女のサインを見落としていたに違いない。
肌という肌を隙間なく撫で、潤った髪をすき、首筋に見えないように痕を刻む。
「きゃっ…!はっ…あっ…」
と小さな声だけが聞こえる。
我慢して抑えている姿がますます煽られる。
早く貪るように全てを納めて食い尽くしたい。
カサついた指が申し訳ないくらいにハリのある肌を撫で回す。
細身の身体に似合わない膨らみがたまらない。
耳元で名前を呼ぶと肩が跳ねる。
弱いんだな、と思い、じゅるじゅるとわざと音を立て舌を射し入れては吸い上げる。
肩がびくんびくんとまた跳ね、達したのを悟った。
恥ずかしそうに枕で必死に隠れようとし、身体を捩るのが艶美でますます下半身が苦しくなる。
から接しやすくしようとしていたが、もう無理そうだ。
余裕なんて持てないくらいにハマってて情けない。
なんとかその意志だけでも伝えようと小さな身体に手を回し、隙間なく密着して繋がる。
挿入れただけだというのに狭く熱いナカに持っていかれそうになる。
覚え立てのガキみたいで本当に情けない。
「んぅ…!ん…!は…!」
また声を抑えようと口元を手で覆われる。
まだまだ羞恥が勝つようだ。
いつもより少し深くイケるようの弱い浅いところをガツガツと連続で抉る。
「はぁぁっ…!!まっ、まって…!まってぇえ…あっ…!!!!」
いつもより甲高く甘い声が大きくなる。
ひくひくとナカが痙攣して絞り取るように締まる。
「…っ!」
「ああっ…!また、きちゃ…うっ…!あっ…!!
こ、こわれちゃう、こわれるぅう…!!!」
よしよしと背中を撫で、深い絶頂に慣れてもらう。
白い肌が赤くなっていく姿も色っぽくて思わず見惚れる。 
「ひぁぁぁっ!!だめ、だめ…ま、まってえ…!」 
制止の言葉も聞かず、自身が昇りつめるまでそこを攻め立てた。
それでもはシーツを握る。
もう少しこちらが余裕ないと、先は長そうだ。
鼻で笑ってから一緒に果てようと少しだけ自分本位に腰を強く動かす。 
「……悪ぃ…!!」
こんな筈じゃなかったのに。
何もかもが情けなくてそっと謝ってからゴムに欲を吐き出した。




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