第22章 食堂車でディナーを(赤葦京治)
あまりにもスベスベとしたその肌を、手のひらで味わいたいと、理性に負けた本能が勝手に身体を動かした。
「……!?」
さんは、びくん、と肩を揺らした。
その可愛らしい反応をもっと観たいと、撫でるようにゆっくり左手を上下させる。
「っ、ん…」
その声を、仕草を、他の男は見たのだろうか。
ぞわぞわとした疼きが、腰辺りに虫のように集まってくる。
「赤葦くん…」
小声で叱責するような口調で呼ばれる。
回りにいるのは、大音量で音楽を聴いている人と新聞を読んでいるオジサン。
皆、こちらに背を向けている。
しばらくこちらのドアは開かない。
意地悪く笑ってしまったのは、言うまでもない。
柔らかく、触れるか触れないかの手つきで相変わらず短いスカートから伸びた脚を楽しむ。
徐々に、少しずつ、真ん中へと向かいながら。
「…っ、お願いだから…、も、やめて…っ」
羞恥と恐怖で涙目になりながら、彼女は小声で懇願した。
だがそんなことを聞き入れる余裕なんてない。
辿り着いたつるつるした布地の上から割れ目に触れる。
汗以外の物による滑りが、確かにある。
「さん……」
耳元で囁き、可愛らしくも桃色に染まった縁に舌を這わせた。
「んんんっんはぁ、ぅっ…!」
「耳、弱いですよね…」
「きゃうっ……!や、やめてぇ……」
逃げようとする顔を抑え、耳穴に舌を侵入させ、ぴちゃぴちゃと水音をならし、時折息を吹き掛ける。
些細なそんな動きでさえ、全身を震わせ、下着から溢れそうなくらいに愛液を滴らせる。