第6章 隠し事
あの男が現れて1ヶ月
結那は学校に来ているものの
授業や部活には出ていなかった
家の道場だけは休み無く続けていたが
稽古が終わり子ども達が帰ると総司達と会話することなく自分の部屋へと消えていった
結那から笑顔が消えた
放課後
「土方先生ちょっと」
山南先生は深刻な顔をし土方先生を保健室へ連れ出した
「山南先生どうかしました?」
「最近白石さんが良く保健室にいらっしゃっていて
彼女身体中に痣のようなものがあるんですが
と言っても上半身のみでちゃんと確認したわけではないのですが」
「身体に?
暴力を受けていると言う事ですか?」
「可能性はあります」