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学園薄桜鬼

第6章 隠し事


「先生ごめんね」


「何があったか話してくれないか?」


原田先生が結那の頭を撫でながら言う



だが結那はうつむいたまま何も言わない



「結那、そんなに俺らが頼りないか?」



「誰かに相談したって何も変わらない」


「誰にやられた」

土方先生の顔はいつも以上に険しい


「元彼」


結那はうつむいたまま話始めた


「彼と出会ったのは中学生の時

彼は大学生で私の通っていた塾の講師のバイトをしていたの

中学生の私からすると彼はすごく大人でかっこよくて憧れだった

私は彼に高校受験成功したら付き合ってって言ったの

彼はそれを受け入れてくれて私は勉強頑張って受験に成功した


それから彼の彼女になれた私は毎日が楽しかった
高校生になったら部活とかで忙しくなるからって
中学生のうちにいっぱい会おうって言ってくれて
毎日会ってた。


でも彼は大人の男性
毎日会ってやるのはSEXだった

嫌がると殴られて私は彼が怖くなって逃げた

そしたら彼は私の友達に手を出したの

彼女は無理やり襲われて自殺してしまった

全部私のせい。

私が彼から離れると被害者が増える」


「なんで誰にも相談しなかった?」


土方先生は怒り気味に言う


「したよ!


中学の先生にも


伊藤先生にも」


「伊藤さん?」


「えぇ。

でも最初は真剣に聞いてくれた

だけど彼の名前を出すと

態度が変わった

気のせいだとか私の勝手な妄想だって言われたの

だから大人なんてだいっ嫌い!」
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