第4章 家族
稽古開始から2時間たった
「はい、みんなそろそろ片付けて!」
道具を片付けて道場の掃除が始まる
小さな子たちもテキパキ動いている
10分かからず掃除まで終わり
親が迎えに来た子どもから順に帰っていく
結那は一人一人子どもの親に
稽古でできるようになった技や苦手な技を報告している
「おい斉藤
結那のやつ毎回やってんのか?」
「あぁ。
そうです。ああやってできるようになったことを親に報告すると親が子どもを褒めるんです
子どもはそれが嬉しくて次は苦手な事も頑張ろうとするようになるんだって言ってました。」
「なるほどな」
「総司は子ども達にも好かれてる為か
結那と同じように親にたくさん褒めてあげてくれと
いってあげているみたいです」
「斉藤はしないのか?」
「俺は、、そういうのは苦手です
結那や総司みたいに言えるかどうか、、、」
斉藤は結那達を見つめ苦笑いをした