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【千銃士】笑わないマスターとfleur-de-lis.

第4章 イブの時間


■ベスくんに聞いてみよう!
取り敢えず古参の方に入るベスくんに聞いてみる事にした。
夕食に来た彼の隣に座り話しかける。
「ね、この後二人で話したい事があるんだ」
云えばベスくんは持っていたスプーンをカランと落とす。
……?
「シャルルお前まさか俺の事……」
……?あれ?
何でベスくんは赤くなるの?
…………、…………?ああ。
「違うから。君の事なんかかけらも好きじゃないから安心して」
云えばベスくんはふぅと安堵の息をつくが何だよその反応。逆に傷つく……。
「そうだよな。いくら人の体を得た俺が美しいからって」
「俺の方が綺麗だし」
「顔だけの伊達男と俺は違う。中身も伴った真に美しい貴銃士は俺だ」
あーはいはい。もう良いよそれで。
どうせ俺は伊達男だよ……。
「で、話とは?」
ベスくんが聞いてくる。
が、広い室内で多分聞こえないけど、マスターもいる。万が一聞かれたら……気を悪くするかもしれないし、又『営倉に行きなさい!』って怒られるかもしれない。
「後で話すから」
チラッとマスターに視線を投げればはすぐ気が付いて振り向き手をふりふりしてくれる。可愛い。
思わずにやけながら手を振り返すとベスくんに肘鉄をくらう。
「なんだよぅ」
「気持ち悪い顔をするな」
気持ち悪くない!俺の笑顔はフルール・ド・リス(フランスの白百合)です!
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