【千銃士】笑わないマスターとfleur-de-lis.
第5章 On ne vit que deux fois.
「ねー、俺達って戦場じゃ洗浄の為におしっこかけられたりしたじゃない?」
俺の言葉にベスくんがぷっとスープを吹く。
「きったないなぁ」
「どっちが」
「明らかにベスくん」
スープをすくいながら言えば彼に睨まれる。
「お二人さん、おはよう」
ドライゼが隣に座ったのでキャンキャン騒いでいるシャスポーの方へ行きたくないのか、タバティエールが向かいに座ってきた。
「はよー、タバティさんはどう思う?」
スープをすくう。
「何が?」
「マスターにおしっこかけてほしい?」
聞けばタバティエールはぶふっとむせた。
何故?
「よく君達はスープ飲みながら小水の話出来るね?」
手で口を拭いながらタバティエール。
手元のスープを見る。
確かにちょっとおしっこみたい?かも?
「ち、違うっ!俺はそんな話はしてない!」
ベスくんはスプーンをざくっとマッシュポテトに突き刺しながら言う。
「慌てる所があやしいなー」
笑いながらタバティエール。