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【千銃士】笑わないマスターとfleur-de-lis.

第3章 笑わないマスターがちょっとだけ笑う話


俺も『たぁたん』て呼ばれたい!
「おいシャルル」
大体たぁたんて何?たぁたん、て!
マスターはああいうの嫌いなんだと思ってたのに!
タバティエールだけズルイズルイズルイ!
良いな、羨ましい!俺も呼ばれたーーい!
「シャルル?」
どうやったら?
というか、俺なら何て呼ばれるのかな?
「おいロッタ」
「ロッタじゃないから!」
「なんだ聞こえてるんじゃないか」
隣に座って銃の手入れをしていたベスくんに銃の尻で頭を小突かれる。
「ったぁ、酷いー!パワハラだよー!」
叫ぶと再び小突かれた。
「なぁにがパワハラか。そのやに下がった顔を何とかしろ。気持ちが悪いぞ」
銃を手際よくバラしてバレルやらを拭いたり煤を洗ったりしているベスくんに意識せずため息が出る。
「ベスくんはマスターにあだ名とかで呼ばれたりする?」
一応聞いてみる。
今日は休みで暇なのだけど外は生憎と雨で出かける気にならない。
仕方なく食堂に来たらやはり休みらしいベスくんがいたから隣に座ってみたのだ。
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