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【千銃士】笑わないマスターとfleur-de-lis.

第2章 罪と罰の澱の中で


その後ベスくんは衛生室へ俺が運びマスターに治療されてベソベソしていた。
目から出る液体は不思議だ。
嬉しい、悲しい、意味は真反対なのにどちらも目から水が出る。
海みたいなしょっぱい水が口に入ると何だか文字通りの『しょっぱい』気持ちになる。
治療されて目を覚ましマスターの手を煩わせた!と錯乱するベスくんは何やら聞き取れないきついブリテン訛りでまくし立て流石にそれは聞き取れないらしかったマスターに『よすよす』と頭を撫でられた途端、赤ちゃんみたいに泣き出した。
泣くベスくんを無表情で宥めるマスターに、何だか胸がかゆい。かゆい?くすぐったい?いた、くはないけど?もじゃもじゃする。
室内にいたのがバレたらベスくんに怒られそうだから静かに部屋を出て夕飯にありつきに食堂へ向かった。
今日のご飯はなっにかなぁ~♪
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