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【千銃士】笑わないマスターとfleur-de-lis.

第2章 罪と罰の澱の中で


「アプリュタール!……じゃなくてマスターぁ」
俺の軽口にマスターが振り向き呆れた様な顔をしている。
「マスターには敬語を使え……このっ、このっ、フランスや、ろう!」
俺に頭を抱えられながらも腕を剥がそうと暴れているベスくんが云う。
「ベス、クワイエット(静かに)」
マスターが云う。
ふふん、良い気分。
マスターは懐からハンカチを出して俺のデコを拭う。
「頑張って。オ ル ヴォ アール」
マスターは土で汚れたハンカチをしまい行ってしまう。
「オルヴォアル」
流暢にフランス語を話すマスターがかっこよくてポォっとなりながら答える。
尚、マスターに静かにと言われたベスくんは文字通り息を詰めた所為で落ちた。
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