第1章 雄英高校
「起きてください。」
女子の声が聞こえてパッと顔を上げると後ろを向いて、私を見ている黒髪ポニーテールの子。あぁ、前の席の子か。
前を見ると……先生なのか?少し小汚い男性が教室に入り立っている。
もしかして、女の子は起こしてくれたっていう事。
「起こしてくださり、ありがとうございます。」
「えぇ、起きてもらって良かったですわ。」
どこかのお嬢様みたいな口調。しかし、様になっている。女の子は前を向くと小汚い先生が「これを着てグラウンドまで来い。」と出されたのはジャージ。ジャージが配られて先生はそのまま台風の如く、教室から出ていってしまった。……よく分からないけれど、なんだったんだろうか。
ジャージを持ち、女子軍団に着いて行く。眠い頭を働かせてジャージに着替えた
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「個性把握テスト!?」
「入学式、ガイダンスは!?」
グラウンドに出たら、個性把握テストという"体力テスト"をやるらしい。それについて他の人は戸惑いを隠せていない。
内容は中学と変わらずに8種目をやっていく。がしかし、個性把握テストは"個性を使っても良い。"。簡単に言えば、個性OKの体力テストだ。
入学式やらないで個性OKの体力テストか。普通の学校ではまずありえないと思う。
先生にばくごうという人が呼ばれて、ソフトボールをやるらしい。彼の中学の記録は67mらしく結構な自信に見える。
「死ねぇぇぇぇ!」
そう声を出し、暴風と火で覆われて投げられたボールは結構な距離へ行って行方が見た感じの行方が分からない。
しかし、先生は携帯から「705.2m」という普通ではありえない程の距離が記録された。
そんな様子を見て、周りの人は楽しそう。や面白そうと好奇心旺盛で声を上げる。しかし、その先生は何か企んでいるような笑みを浮かべ私達、A組の方を見た。
「8種目トータル成績最下位の者は見込みなしと判断し除籍処分としよう。」
除籍処分。退学。
あまりの雰囲気が一気に変わったのが身に染みて分かった。しかし、なんでこんなに緊張したような雰囲気になるんだろうか。それは心の中だけに思っておいた。