第5章 直々特訓。
「ななな、何ごとだぁ!!」
放課後、出久さん達に帰りを誘われたので一緒にお茶子さんと並びながら扉を開いた。
するとそこには、たくさんの人盛りがありお茶子さんの声が教室中に響きわたった。
見た感じ、同じぐらいの子達で皆、生徒だ。
お茶子さんが何歩か下がったので、遅れながらも下がった。
「出れねぇじゃん!何しに来たんだよ!」
「敵情視察だろ。ザコ。」
峰田さんがそう言ったら、悪口とともに爆豪さんはそう言った。
敵情視察か……もしかして、体育祭のか?爆豪さんはそのまま、入り口まで行く。
「そんなことしたって意味ねぇから。どけ、モブ共。」
「知らない人のこととりあえずモブって言うのやめなよ!」
飯田さん、そこではない気が……。しかしながら、敵情視察だけじゃあまり分からないから変わらないのは分かる。
「噂のA組どんなもんかと見に来たが随分と偉そうだよなぁ。ヒーロー科に在籍する奴は皆こんななのかい?」
野次からそんな言葉が聞こえて、出久さんと飯田さん、お茶子さんに峰田さんは手を前に出して横に首を振る。
何もしないでその人盛りを見ていると1人の男が前の方へ出てきた。
「こういうの見ちゃうと幻滅するなぁ。
普通科とか他の科ってヒーロー科落ちたから入ったって奴結構いるんだ。」
出久さんがモサモサというと、あの人はふさふさ。
紫色した髪の毛をし、何だか眠そうな目をした男子。
倍率が凄く高いから落ちてしまう人も沢山いるし、それでも諦めずに普通科に入った人もいると言うことか。