第5章 直々特訓。
「うまくいけません。」
「そうか……では、違うことをしようか。」
ほんの少しだけ、悪いことをしたな。と思った。
なんでそう思うのかは分からないが、オールマイトも考えてきてくれたのだろう。……何だろうか、13号さんに"活性化"を使えなかったような気持ちになる。しかし、心配とはまた違った。
「……君は、"心配"を覚えたんだろ!やるじゃないか!」
「13号さんに教えてもらいました。」
あの感情は、人が傷ついたり体調を壊したりなどとした時来るものだ。胸元をきゅっと握りしめて、オールマイトを見た。
そんな気持ちを思い出すと、あの子が頭の中に浮かんだ。
何も私のことを知らないくて、それでも初めて笑いかけてくれたあの子。
「……君はまだ、心配事があるのかい。」
「何だかUSJの時は思い出しませんでしたが、今は顔を思い出します。何だろうか、懐かしいような感じがして。」
「私には、植村少女が想像しているのが誰だか分からない。しかし、きっと元気にしているのではないかい。あまり重く考えない方がいい。」
わからない、けれどきっと前向きに考えば良いのかな。
あれっきり、1回しか会ってないので分からないけれどきっと大丈夫だろう。それとあまりなぜ会ったのか覚えてない。どこで出会ったのかも。
ノートに一応、書いておいた。
「分かりました。ありがとうございます。なんだか、ほんの少しだけ軽くなりました。」
「それは良かった、あとこの髪型植村少女の表情がよく見えて良いぞ!」
この頃、お婆ちゃんはハーフアップというものにハマっている。昨日もハーフアップにしいる。自分的には、顔の周りは髪の毛がつかなくていい感じだ。
褒められてなんだか、晴れ晴れしい。
「お褒め、ありがとうございます。やってくれたお婆ちゃんに言っておきますね。」
ノートには、その事も書いておいた。