第4章 ヒーローの世界。
「でも、凄く轟さんの言い分、わかります。
助けてくださりありがとうございました。」
お辞儀をし、切島さんと一緒に出久さん達のところまでいくが急に壁が立ち。姿が見えなかった。
横を見るとセメントス先生が壁を作っている。
「生徒の安否を確認したいからゲート前に集まってくれ。ケガ人の方はこちらで対処するよ。」
「そりゃそうだな!ラジャっす!」
「出久さんに"お大事に。"といってください。」
やっぱり面会は無理だったか、切島さんに「心配だな。」と言われたので「はい。」と言っておいた。
今日、初めて知った感情を大切にしなければ……、ぎゅっと上着を握りしめて13号さん達がいた所まで戻る。
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「すみれちゃん、大丈夫やった!!」
「すみーーー!!!」
戻ると三奈さんとお茶子さんに抱きつかれた。急に暖かい体温が伝わった。もしかして、私のことを心配してくれたのか…?
「植村さん。」
「13号さん……?」
「ワープゲートが言っていた事は、嘘です。
植村さんはだだ、感情の"名前"が、分からないだけだ。私と…嫌、皆と一緒に、その感情や表情を、取り戻していきましょう。」
なんで、なんで…?
「そんなに一生懸命にしてくれるのですか?活性化が使えない、今は使えない物ですよ。」
「それはヒーローの仕事です。それと植村さんに"感情"の名前は教えるのは、義務付けられて、いますので。」
表情は分からないけれど、ハハハ。と笑われた。
すると前にはお茶子さんと三奈さんが笑っている。
「わたしもお手伝いする!!」
「確かに、すみが表情豊かになったらもっと綺麗になると思う!!」
凄く胸が暖かくなった。何だろう。でも、さっきよりも凄く居心地が良い。悪い気持ちはしない。
「ありがとうございます。よろしくお願いします。」
感情の名前や感情を覚えていこう。