第4章 ヒーローの世界。
「さて、ヴィラン。来ないのかな?」
「は?」
「クリアとか何とか言っていたが、してみろよ。」
何故オールマイトは動かないでそう言ったのだろう。
煽っているのか?しかし、オールマイトの速さだったら一発入れられると思うけれど。
「さすがだ。俺たちの出る幕はねぇみたいだな。」
「緑谷!ここは退いた方がいいぜもう。かえって人質とかにされたらやべぇし!
その前に植村は速く逃げたほうがいいぜ!」
そんな感じなのか?違和感を感じている。
なぜ動かないのだろうか、煽るよりも最初に動いたほうが早くないのか?ヒーローの世界とはよくわからないものだ。
「主犯格はオールマイトがなんとかしてくれる。俺たちは他の連中を助けに行こうぜ!」
そう切島さんが言った瞬間、出久さんが飛び出して行き、黒い霧に殴りかかろうとした。
そして、黒い霧から手が出てきて出久さんの顔に当たりそう。
「出久さん!!」
飛び出そうとした瞬間、腕を掴まれて止められた。
そして銃声音が鳴り響き、黒い霧から出ていた手を銃弾が入る。
後ろを見ると轟が私の腕を掴んでいた。
「1-Aクラス委員長飯田天哉!ただいま戻りました!」
飯田さん、プロヒーロー達を連れてきてくれたんだね。
銃声音やプレゼントマイク先生の声など様々な個性を使ってヴィランを倒していく。それは凄く強かった。
「これは13号!?」
逃げようとしたヴィラン連合は、13号さんの個性に吸い込まれていく。しかしながら、黒い霧がリーダー的な人を多いっていたので、全然きいてない。
「今回は失敗だったけど今度は殺すぞ。
平和の象徴オールマイト!」
黒い霧に包まれて、そして消えていった。
そこには何も跡形もなく、どこに行ったのか行方不明だ。
ヴィラン連合……厄介になりそうだ。
あのよくわからない生物を作り出しているのだから。
「……あの、轟さん。離してもらって良いですか。」
出久さんを助けに行けなかったのであまり良い気分にならない。轟さんを見てそう言うと腕を離してくれた。
「なんで飛び込もうとしたんだ。さっきまで人質だっただろう。」
「……出久さん、1人。私は救えると思ったからです。」
私は笑いかけてくれた出久さんがピンチだと思ったから動いたんだ。それだけは曲げれない。