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お話をしましょ。【ヒロアカ】

第2章 お友達





「お婆ちゃん。」
「うん、どうしたんだい?」


家に帰るとお婆ちゃんが菓子を食べながら、緑茶を呑んでいた。私はその前に座るとお婆ちゃんは目線を私の方へ向ける。



「今日、"友達になりたい。"と言ってくれた子がいてなんて……言葉がどもってその子の事を傷つけてちゃった。」
「んま、それは大変だったわね。お婆ちゃんはすみれちゃんの事は何でも知っているけれど、その子はすみれちゃんの事知らないからねぇ。」


「それはそうとすみれちゃんはその子と友達になりたいの?」 


 その言葉に胸が締め付けられた。そして、頭に浮かぶのは、そう言ってくれた蛙吹さんに私とも友達になりたい。と言ってくれた子達と百さんの顔が頭に浮かんだ。
ずっと1人でいたから分からなかった。けれど、蛙吹さんの事を傷つけてしまったのは事実で…でも、私、友達になりたいんだ。



「ずっと1人でいたからこんな体験初めてで……。
今日、その方の事を傷つけてしまったけれど、私は友達になりたい!」
「それを言えば良いんじゃないのかい?」


 お婆ちゃんは私に饅頭を渡すと一口緑茶を呑んだ。
そして、微笑み私の頭を撫でる。その手はしわしわだけれども優しくて居心地が良い。



「すみれちゃんが優しいことはお婆ちゃん知っているから、きっとその子も分かってくれる。ちゃんと傷つけたという自覚があるんだったら謝って今の気持ちを伝えてみなさい。
そうしたら、その子の傷も癒えるはずよ。」


 包装から饅頭を取り出して一口食べる。
オールマイトが言いたかったこと、今になって分かった気がする。私は言葉が足りない。他人からは『表情が変わらない。』と言わる。だからこそ、切磋琢磨していけということなんだ。



「お婆ちゃん、頑張ってみるね。」
「応援しているよ……さっ、夕御飯の準備してしまいましょ。」


 立ち上がり、台所まで行ってしまったお婆ちゃん。
私は食べかけの饅頭を全部、食べて台所まで行った。


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