第2章 お友達
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「見事な連携プレーだったぞ、少年少女!」
オールマイトからは絶賛の声。見事にヴィラン役。Cチームが勝ったのだ。制限時間内に核の部屋にヒーロー役が入れなかったのでそれで終わりになったのだ。
百さんの作戦のおかげで勝ったのも同然。
評価を貰う為にモニタールームに行き、オールマイトから拍手をされた。
今回のMVPは勿論、百さんで核の部屋にも入らせないその工作良いのと凄く安全に事が終わったことに絶賛していた。
自分の事ではないのに凄く誇らしかった。
「植村少女は立ち回りが分かっていて素晴らしいが、もう少し連携を取った方がいい。」
「連携、ですか。」
「植村少女の個性はヒーローとの連携が大切になってくる。それは使い方をあやめると最大の力になってしまいしまいには、色んなヒーローがいるからな。一部のヒーローの心を蝕んでしまう。」
だから、推薦して監視させるためなんだ。もしも、最大の力を手に入れたらそれが当たり前だと思い、求める人が多くなる。そんなに力が必要になってきているのですね。……自分でも分かる、結構捻くれている。
「……分かりました。もう少し、チームの人と話したいと思います。」
「頑張れよ、植村少女!他の少年少女と切磋琢磨していくように!」
オールマイトが私にそう言うと次の子に評価をした。切磋琢磨って仲間同士で励ましあって向上させることだった気がした。まだ最初の方だ、ゆっくりと切磋琢磨を築いていこう。
オールマイトの評価は終わり、皆の方へ戻ると百さんは微笑み私のところまできた。
「植村さんのおかげで勝ったも同然でしたわ。お疲れ様でした。」
「……百さん。」
「はい、何でしょう。」
「百さんのおかげでもありますよ。個性、凄いですね。」
直感的に思った、個性が強いし頭の回転も良いらしい。
きっと頭の回転で個性を補っているように思えるぐらいに。そう言うと百さんは嬉しそうに顔を歪ませて今からでも跳ね上がりそうだ。
「ありがとうございます!も、もしよろしければ……。」
「次のが始まるぞー。」
「あ、また後でお話します!」
百さんって意外と表現力豊かだ。