第2章 お友達
「峰田さんの個性は、くっつくんですよね?」
「あぁ……、俺が触れたら跳ね返るけれどな。」
くっついたら、離れないのって使い道が沢山あるな。2人の会話を聞いていると峰田さんが私の方を見た。
「植村の個性はなんだんだ。おいら、知らない。」
「私の個性ですか。」
百さんはまるで初めて見た物を見るようなキラキラとした好奇心の目で私を見つめていた。なんだかんだで、百さんには教えてなかった。
とどろきさん?がビルを氷で凍らせたときに寒くてポンチョを羽織っていてそこから腕を出す。
そして、百さんの腕を触った。
ビクッと動いたけれど、気にせずに2人を見るように口を動かした。
「私の個性は、"活性化(カッセイカ)またの名は、強化(キョウカ)"。あらゆる物を活性化、または強化を一時的にさせます。もちろん、個性も身体も。植物も活性化させてすぐに花や実を咲かせることができます。」
本当は傷口も活性させて治すことが出来る。しかし、私にはまだそれを使いこなせてない。前に使ってみたら全然出来なかった。何故できないのかは不明である。
百さんの腕を離し、2人の顔を見るようにすると百さんはパッと顔を明るくした。
「凄い個性ですわ。活性化、強化……。」
「百さんの個性は、物を出すんですよね。体にやってしまおうかな。と思ったのですが、百さんが出した物にやらせていただきます。」
「お、おいらにも出来るのか……!?」
峰田さんがそう言ったので、腕を軽く握った。そして、離すと凄く喜ばれて百さんを見ると「これから初めますわ!」と合図をかかり、創造で作り始めた。