第2章 お友達
「君らにはこれからヴィラン組とヒーロー組に分かれて2対2か3対2の屋内戦を行ってもらう。」
室内戦……。大きく暴れたりすると室内だから壊れるものが多そうだな。と思いながらも皆さんがオールマイトに沢山の疑問を言っているを聞いていた。
2対2か2対3か……他のチームメイトと作戦とか練らなきゃいけないのか。
その室内戦のルールは至って簡単、ヒーロー役とヴィラン役に別れては、目的の核を守る。ヒーロー役は核を回収(核に触れる)か時間内にヴィランを捕まれる。ヴィラン役は逆だ。時間内に核を守るか逆にヒーローを捕まえる。
でも、ヒーロー役が不利ではないのか?だって、きっと核は知らされてないし、制限時間内にそれを探し当てなきゃいけない。探している時にヴィランに捕まっても意味がないし。
「コンビおよび対戦相手はくじだ!」
オールマイトがバッと出したのは、くじ引きの箱。
そこからチームは決まるらしい。……正直にいってどこでも良い。だって、個性はどっちにしろ使わなければいけない。
くじを引く順番が回ってきたのでオールマイトの側に行き、箱に手を入れた。
「植村少女……。」
「はい、どうしましたか。オールマイト。」
急に呼ばれて顔を上げるといつも笑っている顔が視界に広がった。こんなに背が高いんですねオールマイト。
何かおかしな事でもしたのだろうか?じっとオールマイトの目を見る。
「嫌、なんでもない。急に呼び止めてすまないな、植村少女!」
「いえ、平気です。」
箱から手を出し、掴んだ物を見るとそこには"C"と書かれたボールが合った。Cか……。誰とチームなんだろうか、きょろきょろ見ていると「植村さん、同じですね!」なんて百さんの楽しそうな声が聞こえてきた。
「うひょー、美人チームの仲間いりだぜ!」
「こちらは、同じチームの峰田さんですわ。」
「よろしくお願いします。」
話したことある方と一緒だ。……しかしながら、峰田さんの目線が凄く気になるけれど。見事に目線が足にいっていて私は知らんぷりをしてオールマイトの方を見た。