第2章 物語、今動き出す
だってこんな日本を牽引するスター・シェフが目の前に
揃い踏みしてるんだよ!?
語らずにはいられない!!
そして伊武崎くんに語り出そうとした瞬間、堂島シェフの声に
かき消された。
堂島「ようこそ、我が遠月リゾートへ。今日集まった卒業生たちは
全員が自分の城を持つオーナー・シェフだ、合宿の6日間 君らのことを
自分の店の従業員と同様に扱わせてもらう。」
堂島シェフの堂々たる口振りに、思わず身震いする。
どうやったらサイン貰えるかな...
私の思考が悠姫ちゃんにバレたのか、呆れたといるような視線が刺さった。
いや、だって!!だって!!
堂島「俺達が満足する仕事ができないヤツは退学ってことだ。講師の裁量で
一発退場もありうることは見ての通り、君らの武運を祈っている!
それでは_____移動開始!」
その言葉に、生徒達が一斉に動き始める。
吉野「んじゃね!」
伊武崎「ああ」
千秋「い、生き残る!!」
次々と意気込んでいる中、またもや創真くんは飄々と言ってのけた。
幸平「あ!夜は丸井の部屋でトランプ大会な!」
丸井「こんな時まで僕の部屋に集まらなくていいだろう!!」
相変わらずすぎ..でもお陰で緊張は解れた...