第2章 物語、今動き出す
すると梧桐田シェフの後ろから、黒髪の女性...そう、
日本料理店"霧のや"の乾 日向子が
乾「その手を放しなさい、梧桐田シェフ。」
と声を発した。
乾シェフは私と恵ちゃんの手をそっと取り
乾「ところで貴方達可愛いですね、ああ...とても
食べごたえありそうです...」
と言われた。
恵ちゃんは可愛らしくすこし困っている様子だったが
私はというと...十傑の中の日本美人、乾シェフを間近で見て、
ニヤケを抑える事に必死だった。
しばらくしてシャペル先生の睨みにより、乾シェフは壇上へ戻っていった。
そして最後は...遠月リゾート総料理長 兼 取締役会役員
堂島 銀_____!!!
この高級別荘地に立つ、遠月リゾートの料理すべてを取り仕切る男、
遠月が掲げる看板のひとつを任された料理人...!!
卒業試験を首席かつ歴代最高店で突破し、全国の高級料理店からの
800件余りを蹴って今の立場を選んだのはあまりにも有名...!!
丸井・千秋「「か...感動モノだ...」」
思わず漏れた声が、同じく極星寮生の眼鏡の印象的な丸井くんと被る...。
そして顔を見合わせ、ガッと熱く握手をする。
そして伊武崎くんにて冷静にツッコまれた。