第3章 発想と創造の協奏曲
「ホラ邪魔だ!どけよ幸平」
そう言った金髪の彼は創真くんの肩を掴んだ。
その後、創真くんは固まっていた。
田所「創真くん?どうしたの...?」
心配そうに恵ちゃんが声をかけたが、しばらく金髪の彼を見ていた。
そうしている内に、金髪の彼と黒髪の彼は料理に取り掛かっていた。
「よし!スジ取りまで頼むぞ!」
「おっけー」
黒髪のガタイのいい彼がそういった瞬間、驚きの速さで彼は合鴨を
捌いていた。
しかも的確に切り分け、あのスピードだが内蔵を傷つけていない!
「何ー?2人とも何か用ー?」
そう言って黒髪の彼が振り向いた。
田所「!い...いえ...すごい手際の良さだなって...」
千秋「同じく、すごい包丁さばきだと思って...」
「ふふーそうー?でもねー、兄ちゃんなら僕の3倍早く仕上げる。」
なっ、なんだって...!?
そして黒髪の彼はさばき終わった肉を金髪の彼へとパスした。
金髪の彼は手際よく、合鴨を調理していった。
その一つ一つの手際に切れ目は無く、無駄のない流れるような動きで。