• テキストサイズ

愛のカケラたち【気象系BL】

第11章 I miss you〜SJ〜 5





「美味しいね、潤くん。ほら、明日は休みでしょ?呑んで呑んで!」

「いや、もぅ結構呑んだって。カズも呑んでよぉ」

「呑んでるって」



予約したのは、ニノが好きなハンバーグが美味しい洋食レストラン。

ニノはワインをボトルで頼んで、でも自分じゃなくてどんどん俺に注いできて…
翔君の事を話す前に酔っ払っちゃいそうで…てか…もう、酔っ払ってる…し。




「もぉ〜、今日は、カズとぉ、ちゃんと話そうって思ってたのに」

「はいはい、しょぉくん、との話でしょ?」

「そうそう、しょぉーくんの話だよ」



今日はニノに翔君との事を報告して…
報告して…どうするんだっけ?



「潤くん酔っ払って声大きくなってるから、隣いくよ?翔さんとのこと、スクープされたら、嫌でしょ」

「うん…スクープは、ヤダ」

「じゃあ、小声でね、聞いてあげるから」



ニノが距離を詰めてきたけど、このぐらいの距離じゃないと、周りに聞こえたら大変だし…
周りが囲われてるって言ったって、声は聞こえちゃうからね。



「ふふふ、カズやーさしー」

「えぇ、優しいですよ」

「カズ大好き」

「……でも潤くんは、翔さんを選ぶんでしょ?」



じゃあ、そんな優しさいらない


そう呟いたニノに、乱暴に唇を塞がれた。



「カズ?」

「抵抗しないの?」

「おれは、カズもすきだよ?」



唇を離したニノの目は、俺の心を探る様に…そして何かを諦めるかの様に、揺れている。


ニノからのキスを嫌だって思わないし…
じゃなかったら、エッチもしなかったし…

でも…じゃあ何でニノを選べないんだって言われたら…もうそれは
櫻井翔って人が存在しているから
としか言えないんだけど…


/ 98ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp