• テキストサイズ

愛のカケラたち【気象系BL】

第11章 I miss you〜SJ〜 5




「ねぇ、しょーくん…」

「ん?」

「もう一度始めるためにも、ニノにね…話していい?」

「…二人で?」



俺の言葉に、翔君の顔が曇った。


そりゃ…そうだよね。
一度体を合わせた事がある二人が二人っきりで会うなんて事…

逆の立場で考えたら、俺だって嫌だもん。

でも…
ニノは今でも俺にとって大切な人であって…
大切なメンバーだから。

だから、このまま無かった事には、したくない。
ちゃんとこの口で報告して…



「ニノが許してくれるなら、二人で話したい」

「ニノが…か…。俺が許したら、じゃないんだな」

「うん…これは、俺とニノとの問題、だから」



ただ、翔君との関係を話すわけだから、その部分は翔君に許しを貰う必要があると思うから…



「それってお前の自己満足じゃねーの?」

「それは…」



俺を真っ直ぐに射る翔君の強い目。



「好きな人と上手くいきました、今までありかとう、とか言われても…おめでとうなんて俺なら言えねーけどな」

「…うん…」



確かに翔君が言う通り、これは俺の自己満足かもしれない。


でも…



「まぁ、ニノは俺じゃないから、な。でもそのかわり……それでお前の気持ちがニノに傾いた時は、俺にも同じ様に話す時間をくれよ?」



冗談めかして言いつつも、翔君の目は若干の不安を含んでいて…



「こんな風にフラフラしてる俺が言っても、信用ないかもしれないけど…ちゃんと、話すから。じゃないと…俺は真っ直ぐしょーくんと向き合いない気がするから…」

「分かった」



閉じられた翔君の瞼に、誓う様に唇を落とした。



***

/ 98ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp