第10章 back again〜SNJ〜2
「別に……そんな風に、潤が男だからどうとか思ってたわけじゃ、ねーし」
「でも、潤くんのモノに触りもせず、好き勝手自分だけ気持ちよくなってたんでしょ?そんな俺様なセックスでよく潤くんが許してくれてたよね」
「それは…」
唇を噛んで、拗ねたように上目遣いで俺を見る翔君が何だか可愛くて。
ずっとずっと、格好いい翔君に憧れてきたけど…
でもそんな可愛い翔君も好きで…結局俺は、どんな翔君だって好きになるんだって、改めて実感する。
「あの頃の行為は俺も望んで、だったし…しょーくんが抱いてくれるだけで、嬉しかったよ?」
「でも…お前は気持ちよくなかったんだろ」
「……心が気持ちいいと思っていた時は、気持ち良かったんだ。でも……想いが無いその行為が虚しいものって、カズに愛されて…初めて、気付いた。だから…」
顔を苦々しく歪めた翔君に再び荒々しく唇を塞がれた。
「じゃあ…愛があるセックスで、お前をもう一度落としてやるよ」
「んっ……んんっ」
「俺が見本見せなくていい?」
シャツの下から背中忍び込んできたニノの手が、ゆっくりと俺の背中を撫でてきて…
その官能的な動きに、翔君のキスを受けながら甘い声を上げた俺に翔君が目を細めた。
それでも唇は外されず、背後から前に回されたニノの手は更に乱れた動きで俺を愛撫し…
でも既にその指を待ちわびて立ち上がっている部分にはなかなか触れてくれなくて。
焦れて身をよじった俺に、背後でニノが押し殺した笑いを洩らした。
「ニノに感じてんじゃねーよ」
「嫉妬は醜いよ〜」
「うるせぇ」
「いっぁっ」
翔君は俺のシャツを捲り上げると、ニノの指がまだ触っていないそこを力一杯吸い上げて…
ニノに焦らされたそこが待ち望んでいた刺激とはいえ、いきなりの強い刺激に快感よりも痛みが勝り、思わず苦痛の声を上げてしまった。