第4章 I miss you〜SJ〜
「潤くん…もう、熱くなってる、ね…」
「に、のだって…」
俺の胸に吸い付きながら、グリグリ合わせられたそこは互いに熱を持っていて…
「潤くん…すきだよ…」
「ニノ…?」
その声も眼差しも、今俺たちがやろうとしている行為には似つかわしくないぐらい真剣で…
俺が首を傾げると、ニノの顔がふわっと緩んだ。
「あれ、何か外した?潤くんの胸キュン狙ったはずなのに」
「何だよ、胸キュンって」
「胸キュンが難しいなら…ここでキュンってしてもらおっか」
そう言って笑ったニノの目が甘く煌めいて、その手が俺のズボンへとかけられた。
「いっぱいキュンキュンさせてあげるから」
「んっぁっ」
一気に口に含まれ、先端に舌をねじ込まれると、既に昂ぶっていたモノはびくりと反応してしまい…
そんな反応にニノは目を細めると、上目遣いに俺を見て嬉しそうに笑った。
そのまま愛撫の手を深めていくニノに、俺の思考もどんどん緩んでいき…
いつの間にかローションをまとった指が中に入り込んでいて…
器用なニノは、いつもそんな風に巧みに俺を追い上げていくんだ。
「ねぇ、潤くん…もぉ、俺も、限界…」
「んっ…いいよ、ニノ…」
嬉しそうに笑ったニノは自分のモノに素早くゴムを被せると、トロトロに溶かされた後ろにそれをあてがった。
「ニノ…」
「潤くん…ね、名前で、呼んで?」
「…カズ、っんぁっ」
名前を呼んだ瞬間一気に奥まで腰を進められ…でもそこで止まって俺の反応を伺いつつ、慣れるまで緩々とした動きに変えてくれるニノの俺を見る目は、欲望に濡れつつも本当に優しくて…
「かず」
「ん?なに?」
優しいその目を見ていると、本当に愛されているみたいで…
「おれも…すきだよ」
「…俺との、エッチが?」
その言葉と共に、奥のいい場所を突かれて息が上がる。
「もーいわねぇ」
「ダメ、ウソ…もっかい、言って?」
ニノの顔がおねだりする芝犬みたいになって…
でも俺が口を開かないと、ニヤッと笑って、奥を突いた。
「分かった。潤くんがもっかい言いたくなるまで…たくさん感じさせてあげるから」
一気に雰囲気を変えたニノに、その言葉通り快感の海に落とされ…
何度もその言葉を言わされる事となった。