オイルマッサージで初中イキ!私開発されひゃいましゅうう♥♥♥
第3章 ♥♥♥
もちろん好きな人が云々って話は嘘だ。伊豆さんにえっちマッサージして欲しいけど、理由もなく「えっちマッサージして下さい」と言うのは恥ずかしいので考えた、ただの言い訳だ。
まあ伊豆さんのことは結構好きだから完全に嘘でもないけど、でも伊豆さんとはあくまでマッサージ師さんと客って関係だしね。言うなれば、身近に会える地下アイドルみたいなもの。そういえばこの店も地下だし。
それはともかく、私は伊豆さんに促されて、いつも通り紙の下着をつけて、いつも通りベッドに横たわった。
「それでは桃浜さん、最初にいくつか確認させてください。答えたくない点については答えたくないとおっしゃって下さって結構です」
「あ、はい…」
「触れてほしくない部分はありますか?」
「あ、いえ、別に…」
「では、逆に重点的に触れてほしい部分はありますか?」
「ぅえ?あ、いや…考えてなかったですね…」
「桃浜さんは男性とお付き合いされた場合に、行為で痛みを感じたくない、快感を覚えたい、そのためのマッサージをご希望される…ということでよろしいですか?」
伊豆さんは、普段のカウンセリングと全く同じ調子に、淡々と話を続けた。
でも質問のひとつひとつで私の心臓は飛び上がってしまって、どんどん体が熱くなっていく。
「では、内部にも指を入れさせて頂くことになると思いますが、よろしいですか?」
「あ…ハイ」
「わかりました。それではやはり、体を性感に慣らした方がよいでしょうね。桃浜さんの性交痛は、過去に痛みを感じたトラウマによって体が緊張し、体液の分泌が減ってしまっているのだと思います。性感に慣れてしまえば性交に対する心理的ハードルも下がり、痛みにくくなると思います。では始めていきますが、途中で嫌になった場合はすぐに言って下さい」
「はい…」
始まるのか。
心臓が破裂しそうだ。
恥ずかしすぎて顔が上げられない。
伊豆さんはゆっくりと私の足元の方へ歩み出し、私の視界から消えていった。