オイルマッサージで初中イキ!私開発されひゃいましゅうう♥♥♥
第6章 □
「…例えそんなことになったとしても、彼女はいつかオレのところに帰ってきてくれるよ。オレのことを忘れられる訳がないんだ。あんなに、あんなに感じさせてあげたんだから」
伊豆の声がワントーン低くなる。
ちょっと雲行きが怪しくなってきた。
「赤坂、オレはな、人間の体のことならなんでもわかるんだよ。彼女はオレのことを絶対忘れられないさ。何度も何度も…刻み込んであげたから。他の男で満足できる訳がないんだ。彼女の体を開発してあげたのは、他の誰でもない、オレなんだからね」
オレの足元にしゃがみ込んでいる伊豆は、睨むようにしてオレを見上げた。
少しゾクリとする。
体のことならなんでもわかると豪語するコイツは、眼力だけで他人を操作できるんじゃないか。バカみたいだけど、そう感じることがたまにある。
それ程にこいつの表情だの、仕草だのは、怪しい魅力を持っている…気がする。特別イケメンって訳でもないのにモテてたのがその証拠だと思う。
「他の男に抱かれたその時、彼女はきっとオレのことを思い出すよ。オレが教えてあげた快感を思い出す。そうして物足りなくなって、オレのことが欲しくなるんだ。彼女の体がオレを欲するんだ。そしてな赤坂、心なんてのは、体に左右されるものなんだよ。脳と体が繋がっている限りはな」
オレ、男に生まれてよかった、って今心の底から思ってる。
女としてこいつに出会いたくないよ。本当に。
オレが黙っていると、伊豆は見たことないような表情をして笑った。
何ていうのかな。嬉しそうなんだけど。沼の底に引きずり込んできそうな顔してる。
「とにかく、オレは今たまらなく幸せなんだよ。あんなに素敵な恋人がオレにはいるんだから」
そう言った。
告白すらしてない恋人、ね。やれやれ。
「伊豆さあ、あのさ」
「ん?なんだ?」
「お前ね、頭おかしいよ」
オレがそう言うと、伊豆はキョトンとして、何を言っているのかわからない、みたいな顔をした。
ああ、全く、こいつに惚れられた女の子、可哀想に。
完