オイルマッサージで初中イキ!私開発されひゃいましゅうう♥♥♥
第2章 ♥♥
わかりました、と一言呟いて、伊豆さんはいつも通りのマッサージに戻った。
力強い指が背中を往復する。
あんな話しておいて、よく平然と仕事できるなこの人。
伊豆さんは「こういうこと」には慣れてるんだろうか?私が知らないだけで、世界ってそういうもん?
もういいよ。さっきの話は忘れよう。
忘れようそうしよう。
忘れよう…
…忘れられるかっ!
伊豆さんの指が私の体を責めるたびに、さっきの話がグルグルと脳内をかけめぐる。
ヤだよ〜もう、変な気分になってしまう。
「うっ…ハァ…」
背中を強く押されて、肺から空気が漏れる。いつも通りのこと、もう慣れた。はずなのに、なんていうか私はなんかもう変な感じだった。
自分の息がいつもより熱い気がする。
身も蓋もない言い方をするとエロい気がする。
どうしよう、伊豆さんにもそう思われてたらどうしよう。こいつ話聞いて欲情したんだとか思われたらどうしよう。実際そうなんだけど。
「デコルテに行きます」
伊豆さんに言われて、仰向けになった。
相変わらず伊豆さんの指は器用に私の体を揉みほぐす。
その指で…女の人にえっちなことするんだなあ…。
言われたら誰にでもするのかなあ。
やっぱり上手なのかなあ。きっとそうだよねマッサージこんなに上手いんだもん。
私も気持ちよくなれるのかなあ。
伊豆さんに気持ちよくしてもらえるのかなあ。
それってどんな感じなのかなあ…。
「桃浜さん、終わりましたよ。桃浜さん」
「ハッ…!」
ぼけっとしていたら、いつの間にか施術は終わっていた。