第3章 秘密の花園【東堂尽八】✳︎リクエスト作品✳︎
「何度も、何度も東堂様に言いに行こうとしたんです!」
「でもいざとなると勇気が出なくて、、、」
「本当に本当にごめんなさい〜!」
「そんな、、、そんなことないよ、、、っ」
この子達が謝ることなんて何もない。
だって、、、
「私、嬉しいよ、、、っ」
「う、、、うわーん!!」
私は泣きじゃくる彼女達を抱きしめた。
「心配してくれてたんだよね、ありがとう、、、本当にありがとう、、、っ!」
一年生で、どんなに怖かっただろう。
それでも助けようとしてくれてたなんて。
そんなこと何も知らなかった。
「ッ、、、ありがとう、、、っ」
ずっと1人だと思ってた。
私1人が我慢すればそれで良いと思ってた。
なんてことはない。
もともと1人だったから。
どうせもうすぐまた1人になるんだから。
そう思っていた。
だけど、違った。
東堂くん、この子達。そして荒北くんも、、、
東堂くんと出会ってから、少しずつ少しずつ増えていく。
私は抱きしめた彼女達の温かさを、この先もずっと覚えていよう。
そう思った。