第3章 秘密の花園【東堂尽八】✳︎リクエスト作品✳︎
俺は誓った。
いつまでも、何度でも。
君が苦しくて、困った顔をするまで。
俺らしく、おもしろおかしな話を何度でも笑わせてみせようと。
そして愛する君の笑顔がいつまでも続きますようにと。
「そんな俺は、果たして俺らしいと言えるだろうか?」
彼女の涙を拭い、キレるトークで笑顔にする。
それでこそこの俺。
東堂尽八であろう。
「怖がらせてすまなかった。だが、、、君の為なら何だってできるのは本当なんだ」
呆然とする彼女は俺が発した言葉に気づいているのかいないのか、、、それでもやはり愛しくて。
俺は彼女の耳元で小さく深呼吸をして立ち上がった。
身体中が彼女の香りで満たされる。
頭の中はスッキリとこれまでになく冴えていた。
笹原さん、ありがとう。
お陰で少し冷静になれた。
「そんなに怖がられるとは、、、、。まぁー、だがしかし、笹原さんの言う通り、先ほどのやり方は俺らしいとは言えないな!」
向き直った瞬間に、そんなに怯えられるとは、、、。
俺は目の前で真っ青な顔をする女子を見て思わず苦笑した。
こんな視線を向けられるのは初めてだが、、、正直凹むな。
荒北はいつもこんな気分なのか?
不憫な奴だ。心から同情する。
額を壁にぶつけた時だろうか?
いつのまにか落ちてしまっていたカチューシャを拾い上げ、額を伝う血を拭うと、周りの景色がよく見えた。
そうだ。
俺はやはりこうでなくては。
いつの間にこんなに集まっていたのだろう?
俺はどこからともなく集まってきていた生徒たちを見回した。