【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第6章 【短編】The clown who mocks
「さ、入って。まぁ、多少は散らかっているけど」
そう促され靴を脱ぐ。
言葉通りに散らかった部屋。
雑誌が開いたまま床に散らばってたり、カップラーメンの容器が台所に放置されていたりする。
独身男性の一人暮らしとは、こんな物なんだろう。
特にそれらを気にせずに、促されたテーブルの傍に座る睦月
「それで・・・さっきの話ですが・・・」
ふと見ると、さっきまでと違い、歪んだ笑みを浮かべる足立。
いつもの間の抜けたような雰囲気は一かけらも無い。
「そんな事よりさぁ」
ぴったりと密着するように座った足立の手が、睦月の膝に触れる。
そのまま手を滑らせ、スカートをたくし上げる。
「な・・・!何するんですか!」
振り払おうとした手首が強い力で掴まれる。
「・・・や、離して・・・」
「僕の遊びに君が付き合ってくれるならさ、君達にこっそり協力してやってもいいって言ってるんだけど」
「え・・・」
足立の指が睦月の顎を強く持ち上げる。
唇同士が触れてしまうのではないかというくらいの距離で、足立がにやりと嗤う。