【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第15章 小さな心の侵略者
短い期間の間で有名人が続いて転校してくるのはこの学校にとって、おそらく二度と無い歴史的な出来事だろう。
一年生の廊下は、今では用も無くうろつく上級生であふれかえっている。
そうかと思うと、転校して来て早々自らテレビ出演のオファーを受け、その直後にこれまでの事件同様行方不明になってしまった。
事件が解決していない証拠を見せるとか言ってたけど、こんな方法で、とは。
探偵王子の無茶な行動に呆れつつ、奴の顔立ちをふと思い浮かべる。
王子と言われてるだけの、整った顔。
背はまぁ、低いけど睦月よりは大きい。
睦月と同学年にあんなイケメンが転校してきて、俺・・・大丈夫だよな・・・?
ふと携帯の時計を見ると、時刻は真夜中の零時2分前。
悶々とするたらればを捨て、雨が降っている事を確認し、テレビに集中する事にした。