【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第5章 星空だけが、きっと知ってる
集合場所で少し待った後、着替え終わった女子三人組がおずおずと草むらから出て来た。
普段制服姿のクラスメイトが水着姿で目の前に居るのは、それだけでドキドキする。
里中と天城に続いて出て来た小さな影。
思わずごくり、と喉が鳴る。
白地で生地多めの控えめなビキニ。
胸元はビタミンカラー、アクセントに赤の水玉のフリルで覆われているタイプだ。
あまり露出が多いと、嫌がられてしまうかもしれない。
「見たいけど見たくない」
そんな思いが今年の最新デザインのこれを選ぶ決定打になった。
何より、元気いっぱいの健康的な睦月に似合いそうな色だった。
「睦月、可愛いよ」
俺が何か言う前に鳴上がさらっと言ってのけてしまう。
「ったく、ココねじれてんじゃねーか」
「あ、ほんとだ。ありがと!」
完二が睦月の肩ひもを引っ張り、ねじれを直す。
幼馴染ならではのそのやり取りに、何だか焦れたような気持ちになる。