• テキストサイズ

【ペルソナ4】 Shining one Day by day

第5章 星空だけが、きっと知ってる


周囲に誰もいないのを確認しながらテントの前まで着くと何だか違和感を覚えた。


その正体は、テントの中に居直る里中と天城が原因だった訳だが。


「花村、遅かったな」

「まさかずっとトイレに居たのあんた」

「違ぇよ!つーか何でお前らがこのテントの中に居る訳!?」

「しー!声大きいよ、花村君」

「いやぁ、何かね、完二君が突然私たちのテントに来たんだけど、何か急に気絶しちゃって・・・ねぇ?雪子」

「う、うん、そうなの。だから、朝になったら出て行くからそれまでお邪魔させてね」


明らかに二人の言動が怪しい。
概ね完二を気絶させたのはこの二人だろう。


追及しても気絶者に俺と鳴上が加わるだけなので、深追いはしない事にした。

「それにしても四人はさすがに狭いね」

「でも、少しは寝ておかないと明日、身体持たないよね」


狭いテントに男女四人。何らかの期待を抱くべきのシチュエーション。


な、筈だけど。


一番端に寝転がり、テントの薄い壁を見つめる俺の心は既に睦月との出来事ばかりを反芻していた。




(眠れない・・・)




それぞれの想いを抱え眠れない夜は過ぎて行く。




その答えは、あの星空は知っているだろうか。

/ 238ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp