【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第5章 星空だけが、きっと知ってる
少しの沈黙の後、先輩が少し寂しそうな眼差しで夜空を見上げて呟いた。
「なぁ。睦月ってさ、小西先輩と幼馴染、だったんだよな?」
特捜隊のメンバーに入ってから、この事は早々に皆に打ち明けた。
だけど個人的にその事について先輩と話すのはこれが初めてだ。
「・・・どんなだった?」
「え・・・」
「小西先輩ってさ、小さい頃どんなだったのかなーって」
胸がチクリと痛む。
「小さい頃、家が近所だったからよく遊んでもらってました。おままごとしたり、お人形で遊んだり・・・。私にとっては友達だけどお姉ちゃんみたいな存在でした。そう言えば尚紀は完二と遊んでたみたい。よく二人で『ほんとの姉妹だったらいいのにね』なんて話、してました」
私の言葉に耳を傾ける先輩は、小さく微笑んでいた。
きっと先輩自身、気付かないくらい小さく。
「大きくなってからはそれぞれに友達が出来たからあんまり話す機会は無くなっていったけど、ジュネスが出来て早紀ちゃんがバイトするようになってから、たまに顔出しに行ってました」