【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第5章 星空だけが、きっと知ってる
「あれ?やっぱ睦月じゃん。何してんだ?こんな所で」
振り返ると、そこにはたった今まで思いを馳せていた相手が立っていた。
「は・・!?花村先輩!な、なんでこんなところに・・・」
「俺?何か眠れなくてさ、ちょっと散歩がてらブラブラしてたら睦月っぽいの見つけてさ。お前は?」
「いや、実は私も何だか眠れなくて、ここで星空見てました」
「はは、じゃあ抜け出し仲間って事か。隣、いいか?」
そう言ってすぐ隣に腰を下ろす先輩。
「すげぇな、空」
そう言って指さす先輩の笑顔が心を熱くする。
「こーゆー景色見るとさ、田舎も捨てたもんじゃないなーって、思える」
「都会じゃあ星空が見えないって本当なんですか?」
私の言葉を皮切りに、先輩がここへ転校してくる前の話をしてくれる。
私の知らない先輩。ここの誰も知らない先輩の色々な話。
それから話題は今の学校の話になり、やがて林間学校での日中の話になっていった。
「ったく、あいつらの料理の腕前・・・。俺と鳴上が料理した方がマシだったかもしんねぇ」
「やっぱり夕方の絶叫、あれ先輩達だったんですね」
「え、何、聞こえてた?」
「思わず完二と顔、合わせちゃいました」