【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第5章 星空だけが、きっと知ってる
ひどく残念そうな電話越しの声に、つい慌ててフォローを入れる。
「・・・身に着けてる色とか、好きな色なんじゃねぇスかね?」
「身に着けている色か。」
「あいつ、なんかいっつも紺色のヤツ着てるっしょ。そういう事なんじゃねぇスか?」
「いや、あれは多分そういう事じゃない気が・・・」
「はぁ?まぁよく分かんねーけど。もしかして先輩睦月に何かあげようとしてたりするんすか?」
「うぅ、スルドイな」
「や、これで気付かない奴いんのかよ。それなら似合うと思った色にしたら良いんじゃないですか?」
「なるほど、似合う色か。完二、お前はどう思う?」
「うーん。睦月はもちっと明るい色合いのヤツ着てもいいんじゃねぇかな・・・。あいつ昔から黒とか暗い色多い気が・・・って、別にアイツに興味とかねぇからな!?」
「わかった、わかったよ。とにかくその案頂き!完二、サンキューな!」
通話を切られる瞬間、完二は電話に出た際の違和感を口に出さずにいられなかった。
「花村先輩、それより電話の第一声、どうにかならないんスか。あれじゃオレオレ詐欺っスよ」