【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第5章 星空だけが、きっと知ってる
「見たくないけど、見たいもの、なーんだ」
ジュネスへの買い出しへと向かう途中、並んで歩いていた悠に陽介が問う。
「睦月の水着姿?」
「なッ・・・!」
即答で図星を突かれ、狼狽する陽介に悠が微笑みかける。
「睦月の水着も用意するかどうか悩んでるんだろ?」
「お前さー、俺の心読めちゃったりします?」
「たしなむ程度に。花村、お前はあの子の事どう思う?」
「いきなりだなぁ・・・どうって・・・その・・・」
言い淀む陽介に悠の言葉が追撃する。
「俺は可愛いと思う」
「えぇ!?」
「小さくて、一生懸命で。健気だなぁ、って」
(鳴上って睦月の事・・・?マジかよ・・・!?)
思い付きもしなかったライバルの登場に陽介は焦りを覚える。
「たまにちょっとお馬鹿な所があるけど、それが逆に可愛いと思う」
「何それ、もしかしてメロンパン先輩って呼ばれた時の事?つーかそれ、なんでそんな呼び方になったのかまだ俺聞いてないかも」
「俺と睦月の秘密」
(転校初日から女子にモテまくりの鳴上が恋敵かぁ・・・勝ち目、なさそ・・・)
「で、どうするんだ、花村?」
「な、何が」
「だから、水着」