【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第5章 星空だけが、きっと知ってる
良く晴れた太陽の下、屋上の段差に座って昼食を広げる。
既に屋上に居た悠と陽介は早々と食事を終えた様だった。
「林間学校って聞いてちょっと楽しみだったのに、ゴミ拾いなんですね・・・」
「去年あたしらも同じ事思ってたよ。ね、雪子」
「うん。でも、山って空気が美味しいよね。それにほら、去年は解散してから川で水遊びできたし」
「え、水遊び出来るトコあんの!?」
雪子の発言に食い気味に陽介が割って入る。
「そっか、花村は去年まだここに居なかったんだっけ」
「でもまだ寒いかもしれないし、そこまで期待できないよ?」
そう続ける雪子の言葉は陽介の耳には届かなかった。
踵を返し、悠の肩を抱き込みながら屋上の隅でなにやらひそひそと話し込む。
やや引き気味の悠の肩を、説得するかのように陽介がばんばんと叩く。
「よし、鳴上!今日の放課後、飯ごう炊飯の買い出しだろ?じゃあそっちは任せたからな」
疑問符を浮かべる女性陣にとびきりの笑顔を向ける陽介。
その笑顔に密かに睦月がどきりとする。
「さて。それにしても・・・どーすっかな・・・色とか・・・」
ぶつくさと呟く陽介に悠が何とも言えない視線を送る。
その様子をやや怪訝に感じつつも女子三人組は、仲良く並んで座り、ランチタイムを楽しく過ごしていた。