【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第3章 レンズの向こうのその背中
この機会を見逃さずに、千枝は氷の力を雪子のシャドウに叩きこんだ。
ひるんだ隙に陽介が風の力で追撃をする。
飛ぶ力を失い、雪子のシャドウが翼を広げたまま横たわる。
「行くぜ、相棒!」
陽介の掛け声に悠が力強く頷き、全員が直接武器をシャドウへ叩き込みに行く。
睦月も必死で角材を叩き込む。
テレビの中に入る前に「一応これ」と悠に手渡された物だ。
あまり重い物だと使いにくいだろうと悠なりの配慮の結果だ。
悲鳴とも鳴き声ともつかない声があたりに響き渡り、雪子のシャドウは戦力を失った。
「ごめんね、私はあなたで、あなたは私、なんだね・・・」
よろめきながらも、雪子はそのシャドウへ語り掛ける。
シャドウが僅かに頷くと、その姿は形を変え、人格の鎧、ペルソナとなった。