【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第3章 レンズの向こうのその背中
「それで、ここから本題なんだけど」
佇まいを改めて悠が睦月を真っ直ぐと見つめる
「は、はい、なんでしょうか・・・」
「俺達はこれから天城の探索にテレビの中に行く。もし睦月さえ良いのなら、力を貸して欲しい」
「えっ」
「勿論、睦月に強要する気はない。睦月が体験した通り、どんな事が起こるか想像もつかない世界だ。」
「おい、ちょっと待てよ鳴上、危険すぎないか?それに、里中はどうしたんだよ」
「里中なら、あそこで待っててもらってる」
指さされた先を見ると、少し離れたテーブルで千枝がビフテキを嬉しそうにナイフで切り分けている。
「なんであいつは今食うかね、肉を。つうか、今あれ噛まないで飲んでたぞ!?」
「ああ、三枚目、みたいだな」
テーブルの隅には既に空の鉄板が二枚程重ねて置かれていた。
「なんつー緊張感の無いヤツ。呼ばなくてもいいのか?」
「あぁ、里中には五枚食べたら合流してくれって頼んでおいた」
「どんな頼み方だよ・・・」