• テキストサイズ

【ペルソナ4】 Shining one Day by day

第3章 レンズの向こうのその背中


「ごめん睦月、ちょっと色々用事を足してたら遅れた」

睦月の隣に座っていた陽介が怪訝な顔を悠に向ける

「え、何もしかして待ち合わせって、鳴上と?」

「はい、そうです」

「え、俺も鳴上、っつーか、鳴上と里中とここで待ち合わせしてんだけど?」

「え、どういう事ですか?」

「俺から、説明させてもらっていいかな」

テーブルの向かい側に腰を下ろし、鞄をその横に置く。

静かに話し始める悠の言葉に、二人は黙って頷いた。

悠が最初に話し始めたのは、雪子の失踪についてだった。


「マヨナカテレビに映ってたのって、やっぱり天城先輩、なんですね」

「睦月も見てたのか?」

「はい・・・テレビに入った後、どうしてもその噂が何か関係あるような気がしてて・・・」


悠はこの数日間で陽介や千枝とまとめた推理をかいつまんで睦月に話す。


マヨナカテレビに映った人が失踪する事、それを助けなければ、霧の日に死んでしまう可能性。
悠たちは既に何度か雪子の捜索の為にテレビの中に入った事。


千枝がペルソナ能力に覚醒した事。

それでも捜索が難航していて、どうにかならないかと思案中である事。


悠は意図的に、数日前に模造刀の所持で陽介と共に補導された件については触れない事にした。


(どうして私にも教えてくれなかったんだろう・・・)

ヤキモチじみた言葉を、睦月は呑み込んだ。
だが、表情に出ていたらしい。悠がそれにフォローの言葉を繋げる


「睦月も無関係ではないけど、無暗に不安にするのはどうかと思って黙ってた。ごめん」
/ 238ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp