【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第14章 【短編】Trip To Time
「うーん・・・一番良い所、ねぇ」
「どうしたんですか、先輩」
「それじゃあ俺の寝る環境整えるの、手伝ってくれるか?」
「え?別に良いですけど」
要領を得ない睦月に構わずに、俺は後ろから彼女を抱き上げてお姫様の様に抱き上げた。
「え!?何!?なんですか!?」
そのまま柔らかなベッドの上に睦月を降ろすと、俺もそこに寝そべる。
「睦月は、俺と一緒のベッドは嫌・・・か?」
もしここで睦月が拒否するのなら、今回は止めておこう。
折角楽しい旅行だ。楽しいまま終わらせてあげたい。
「その・・・私は・・・」
言い淀んだ睦月の言葉は止まってしまった。
代わりに、俺の服をほんの小さく握る睦月。
「先輩が良いって言ってくれるなら・・・一緒が良いです」
その言葉で、俺の中の何かが弾けた。