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【ペルソナ4】 Shining one Day by day

第14章 【短編】Trip To Time



ベッドに寝そべる俺達。ごく自然に唇同士が重なり合い、互いの腕が身体に絡み合う。

室内は冷房が効いていて、ほんの少し肌寒い程なのに、気にならない程に触れ合った所が熱い。


「なぁ、睦月・・・」

「なんですか・・・?」


熱に浮かされた睦月の声が色付いている。

「俺・・・その・・・このまま続けてたら、止まんなくなるかも。もし睦月が痛かったり、嫌だったりしたらちゃんと言ってくれるか?」


まともに目を見て言える筈も無く、情けなく目を閉じたままでいると、不意に睦月の両腕が俺の頭を抱きしめて来た。


「先輩、もし痛くても、私は先輩と一つになりたい、です。それに花村先輩は私の嫌がるような事しないって、勝手に信じてます」


睦月の胸は温かく、だけどそれ以上に睦月の胸の鼓動が今にも止まってしまいそうな程に早鐘を打っている。

言葉とは裏腹の胸の鼓動。
俺だって、きっと同じような物だ。

強がってまで大丈夫という睦月がいじらしくて、
何よりそれが俺の為にという事が、俺には堪らなかった。

今にも飛び掛かってしまうくらい睦月が欲しかった。
部屋の照明を落とし、スタンドの弱い光のみ点ける。

それに紛れてそっと手繰り寄せたコンビニの紙袋。


「大事に、するから・・・」

そういって再び唇を重ねる。

今夜のこの後の事は、睦月と俺しか知らない。
もし知っているのがいるとすれば、窓に映る、大きな打ち上げ花火くらい、だろうか。


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