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【ペルソナ4】 Shining one Day by day

第14章 【短編】Trip To Time



「はー。青春だよね、セイシュン。うんうん。頑張れよ、若者」


そう言いながら釣銭を渡される。


(ちょ、何なんだこの店員・・・?)


俺の疑惑の目を何かと勘違いしたのか、レジの男は品物を袋に詰めながら勝手に話し出す。


「いいか少年。彼女は大事にするんだぞ。いやー、実は俺にもいるんだよ。それがすっげぇ可愛くてさ。愛情表現は不器用なんだけどさ、それがまた良いっつうか。そいで絵が上手いんだよー・・・」


唐突に始まったノロケ話に俺は呆けた顔を隠しきれなかった。が、目の前の男はそれすらお構いなしの様だ。

「・・・っと、いけね。俺っちはもう上がりの時間だ!愛しのマイハニーの元へ行かねばっ!」

コンビニ袋を受け取る寸前、何故か熱い握手を交わされる。
瞬間、ふと何故かこの人に強烈なシンパシーのような物を感じた。

「つー事で、少年も頑張れよ!」

まだ店内にも関わらず、私物と思われる野球帽を何処からか取り出し、それを被る。

グッと親指を立てたサインを俺に送り、そのままバックヤードへ行ってしまった。


(なんだったんだ・・・あの人・・・!?)


あの時感じたシンパシーと、どこかで会ったような感覚は、結局この時は判らずじまいだった。
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